「マットレスの汚れを自分で落としたいけど、どこまで洗っていいの?」
「汗ジミやおねしょのニオイを家でどうにかしたい⋯」
マットレスはシーツのように丸洗いしにくいため、飲み物のこぼし跡や汗ジミ、カビを見つけると困ってしまいます。
ただ、汚れの種類に合う洗剤を使い、濡らしすぎない範囲で部分洗いすれば、自分で清潔な状態に近づけられます。
この記事では、マットレスクリーニングを自分でする基本手順から、汚れ別の落とし方、素材ごとの注意点まで解説します。
掃除機がけ、陰干し、シーツ洗濯を組み合わせながら、無理なく続けられるマットレスのお手入れを確認していきましょう!
自分でできるマットレスの掃除方法と基本の手順【3ステップ】
STEP①掃除機で表面のホコリや髪の毛を取り除く
シーツを外したら、まずは掃除機でフケ、髪の毛、ホコリ、ダニの死骸を吸い取りましょう。
掃除機のヘッドは急いで動かさず、キルティングの溝や四隅の縫い目まで”ゆっくり”と吸引していきます。
細かな部分は細いノズルに替えると、側面や縫い目に入り込んだ汚れまで届きやすくなります。
STEP②マットレスを立てかけて湿気を逃がす
2週間に1回を目安にマットレスを立てかけ、裏面や底面へ空気を通しましょう。
重くて動かしにくい場合は、四隅に厚めの本を挟み、ベッドフレームとの間にすき間を作るだけでも湿気が逃げやすくなります。
雨の日であれば窓を開けないで、エアコンの除湿機能や除湿機を使うのがオススメです。
STEP③シーツやベッドパッドを洗濯してリセットする
肌に触れるシーツや枕カバーは週1回を目安に洗い、汗や皮脂をマットレスへ移さない状態を作りましょう。
ベッドパッドも2〜3ヶ月に1回ほど洗濯すると、本体への汚れの浸透を抑えられます。
【汚れ別】マットレスの頑固な汚れを自分で落とす方法
マットレスのシミは、原因によって使うべき洗剤が変わります。
おねしょ、カビ、血液、汗、飲み物を同じやり方で落とそうとすると、汚れが広がったりニオイが残ったりするため、先に全体像を押さえましょう。
| 汚れ | 使うもの | 落とし方の方向性 |
|---|---|---|
| おねしょ | クエン酸水 | アンモニア臭を中和する |
| カビ | 消毒用エタノール | こすらず除菌して拭き取る |
| 血液 | 水/セスキ炭酸ソーダ | お湯を避けて叩き取る |
| 汗/嘔吐物 | 重曹ペースト/アルカリ電解水 | 皮脂や酸性汚れを浮かせる |
| 飲み物 | 中性洗剤 | 糖分や色素をタオルへ移す |
おねしょの汚れにはクエン酸で消臭
おねしょのアンモニア臭には、「水200ml」に「クエン酸小さじ1」を混ぜた『クエン酸水』を使いましょう。
発見したら、まず乾いたタオルや未使用のオムツを押し当て、水分を吸い取ります。
その後、クエン酸水をスプレーして5分ほど置き、乾いたタオルで叩くように拭き取りましょう。
カビの除去には消毒用エタノールを活用
軽いカビなら、消毒用エタノールをスプレーしてから叩き拭きで対処しましょう。
エタノールを吹きかけたら1時間ほど置き、ぬるま湯で固く絞ったタオルを使って外側から内側へ叩きます。
こすると胞子が広がりやすいため、黒ずみを横に伸ばさないのが大切です。
血のシミにはセスキ炭酸ソーダか水拭き
血液汚れにはお湯を使わず、30度以下の水かぬるま湯で叩き取ります。
付着してすぐなら、水で濡らして固く絞ったタオルだけでも薄くなる場合があります。
時間がたった血痕には、水250mlに大さじ1のセスキ炭酸ソーダを混ぜ、5〜10分置いてから吸い取ります。
汗の黄ばみや嘔吐物には重曹ペースト
汗の黄ばみや嘔吐物の跡には、重曹と水を3:1で混ぜた重曹ペーストを使います。
汚れに薄く塗り、30分〜1時間ほど置いてから、湿らせたタオルで叩き取ります。
皮脂汚れが目立つ場合は、アルカリ電解水を少量使うと、洗剤成分が残りにくく二度拭きの負担も抑えられます。
嘔吐物は先に固形物を取り除き、衛生面を考えて除菌まで済ませましょう。
飲み物をこぼした時は中性洗剤で叩き出す
ジュースやお茶をこぼしたら、まず水分を吸い取り、その後に薄めた中性洗剤で叩き出します。
食器用洗剤を水で薄め、タオルに含ませて汚れをタオル側へ移すように押し当てましょう。
なお砂糖を含む飲み物は乾くとベタつくため、水拭きで糖分を残さないことが大切です。
マットレスを自分でクリーニングする際の注意点とNG行為
マットレス掃除では、汚れを落とす力よりも、素材を傷めないことが大切です。
濡らしすぎ、直射日光、こすり洗いは、シミより大きなトラブルにつながるため避けましょう。
ウレタンやラテックス素材は水濡れ厳禁
低反発ウレタンやラテックス素材は水に弱く、濡らしすぎると内部が乾きにくくなります。
水分を含んだまま残ると、カビや劣化につながるため、丸洗いは避けてください。
シミ抜きも固く絞ったタオルで表面をなでる程度にとどめます。
天日干しはNG!陰干しが基本のルール
マットレスは直射日光ではなく、風通しのよい日陰で乾かすのが基本です。
ウレタンや詰め物は熱や紫外線で傷みやすく、側生地の色あせや破れにつながる場合があります。
ダニ対策で黒い布や黒いゴミ袋をかぶせて短時間だけ温める裏技もありますが、素材への負担が大きいため常用は避けましょう。
こすり洗いは汚れを奥に押し込むので厳禁
マットレスのシミは横にこすらず、汚れをタオルへ移すように叩きます。
こすると汚れが繊維の奥へ入り、シミの範囲も広がりやすくなります。
タオルは常にきれいな面を使い、取れた汚れを戻さないようにしましょう。
ブラシを使う場合も力を入れすぎず、生地の毛羽立ちに注意しながら進めてくださいね。
掃除を楽にする!マットレスの汚れを防ぐ4つの対策
マットレスは汚れてから落とすより、汚れが入り込まない仕組みを作るほうが、後から大がかりな掃除に追われにくくなります。
対策①防水プロテクターや敷きパッドでガード
おねしょや飲み物の浸透対策には、防水マットレスプロテクターを使ってみましょう。
本体まで水分が届きにくくなり、汚れた場合もプロテクターを洗うだけで済む場面が増えます。
そのうえに敷きパッドを重ねると、汗を受け止めやすくなり、マットレス本体の黄ばみ対策にもつながりますよ。
対策②定期的なローテーションでヘタリを防止
3ヶ月に1回を目安に、頭側と足側を入れ替えて体重のかかる位置を分散しましょう。裏表を使えるタイプなら、反転もあわせておこないます。
同じ場所に体重がかかり続けると、腰の部分だけへたり、掃除をしても寝心地は戻りにくくなります。
ローテーションの日に掃除機がけと陰干しもセットにすると、手入れのリズムを作りやすくなりますね。
対策③除湿シートを敷いてカビの発生を抑える
マットレス下に除湿シートを敷くと、寝汗による湿気や結露を吸収しやすくなります。
日当たりが悪い寝室や、床に近いベッド環境では、底面に湿気が残りがちです。
すのこベッドでも接地面には湿気がたまるため、除湿シートを併用するとカビ対策が安定しますよ。
対策④毎朝の掛け布団めくりで湿気を開放
朝起きたらすぐベッドを整えず、掛け布団をめくって30分〜1時間ほど湿気を逃がしましょう。
寝ている間の汗がこもったままだと、ダニやニオイの原因になります。
椅子に掛け布団をのせ、マットレス表面を出しておくだけでも空気が通ります。
自力かプロか?マットレスクリーニングを依頼する判断基準を押さえよう
マットレスの汚れは、すべてを自分で落とそうとすると、かえってシミを広げたり内部に湿気を残したりすることがあります。
自分で対応しやすいのは表面の軽い汚れ
付いたばかりの飲み物汚れや軽い汗ジミなど、表面にとどまっている汚れは自分でも対処しやすいです。
汚れに気づいてすぐタオルで水分を吸い取り、クエン酸、重曹、中性洗剤などを使い分ければ、シミやニオイを薄くできる場合があります。
ただし、マットレスは丸洗いできないため、水分を含ませすぎないことが大切です。
作業後に表面だけ乾いたように見えても、内部に湿気が残るとカビの原因になります。
プロに依頼したほうがいいのは内部まで染みた汚れ
おねしょ、嘔吐物、広範囲のカビ、強いニオイなどは、マットレス内部まで汚れが届いている可能性があります。
表面を拭いただけでは一時的にきれいに見えても、奥に残った水分や汚れがあとからニオイとして戻ることがあります。
特にダニによるかゆみ、咳、寝起きの不快感が続く場合は、家庭用の掃除機だけでは取り切れない汚れが残っているかもしれません。
プロのマットレスクリーニングでは、専用の洗浄機で洗剤を吹きかけ、汚れた水分を吸引しながら回収してくれます。
黒カビが広がっている状態で自己流の水拭きを重ねると、カビを奥へ押し込むおそれがあります。
買い替えも考えたいのはヘタリや劣化が進んだマットレス
購入から10年以上たっているマットレスや、腰の部分が大きく沈んでいるものは、クリーニングだけで寝心地まで戻すのは難しいです。
クリーニングで改善できるのは、主に表面の汚れ、ニオイ、ダニ、カビなどの衛生面です。コイルのきしみ、ウレタンのへたり、寝返りのしづらさなどは、中材そのものの劣化が原因になっている場合があります。
購入価格が1〜2万円ほどのマットレスなら、クリーニング費用と買い替え費用を比べて、どちらにお金をかけるべきか考えてみましょう。
一方で5万円以上のブランドマットレスや思い入れのあるマットレスなら、プロの洗浄で衛生面を整えながら、買い替えずに使い続けるのも十分ありですね。
マットレスの掃除・汚れの落とし方に関するよくある質問【Q&A】
Q:マットレスにアイロンをかけてダニ退治してもいいですか?
基本的には避けてください。ウレタン素材は熱に弱く、アイロンの熱で変質して寝心地が悪くなるおそれがあります。
ダニ対策で熱を使うなら、布団乾燥機のダニモードを使い、取扱説明書に合う温度で進めましょう。
Q:重曹水をかけたところが白くなってしまいました
白い跡は、重曹の成分が乾いて結晶化したものです。水拭きを繰り返すか、完全に乾かしてから掃除機で吸い取ると目立ちにくくなります。
濃度が高いと白く残りやすいため、水300mlに大さじ1程度を目安にしましょう。
Q:10年以上使っているマットレスでもクリーニングで綺麗になりますか?
表面の汚れやニオイは軽くなる場合があります。ただし10年以上使っていると、内部のコイルやウレタンがへたっていることも少なくありません。
腰部分の凹みやきしみ音が目立つなら、クリーニングより買い替えも含めて考えましょう。
Q:スチームクリーナーを自分で使っても大丈夫?
スプリングマットレスの表面なら使える場合がありますが、ウレタン素材には向きません。
スチームは水分を多く含むため、乾燥が甘いと内部のカビにつながります。
家庭用機器は水分の吸引力が弱いため、使う場合は換気と送風で丸1日以上乾かす意識が必要です。
Q:マットレスの端っこに茶色いシミがあるのは何ですか?
寝汗が蓄積して酸化したシミ、またはカビの初期症状の可能性があります。
汗ジミなら重曹ペースト、カビなら消毒用エタノールで対処します。
広範囲に広がっている場合は、室内の湿度や床板のカビもあわせて確認してください。
まとめ~マットレスクリーニングを自分で進めるコツを押さえよう!~
マットレスクリーニングを自分でするなら、まず汚れを見つけた段階で放置せず、原因に合う洗剤で叩き洗いすることが大切です。
おねしょにはクエン酸、カビにはエタノール、血液には水やセスキ、汗や皮脂には重曹やアルカリ電解水と覚えておくと、慌てずに対処できます。
ただしウレタンやラテックス素材は水濡れに弱く、天日干しやこすり洗いも傷みの原因になるため、素材ごとのルールは必ず守りましょう。
普段から防水プロテクター、除湿シート、掛け布団めくりを取り入れておけば、汚れそのものを減らせます。




