「洗濯機の音が急に大きくなって不安……」
「脱水中のガタガタ音が近所迷惑になっていないか心配……」
毎日使う洗濯機から、今まで聞こえなかった異音がすると不安になりますよね。とくに脱水中のガタガタ音やゴトゴト音が大きいと、故障や水漏れ、近隣トラブルまで心配になるものです。
ただし、洗濯機の音がうるさい原因は、必ずしも本体の寿命や故障とは限りません。
洗濯物の偏り、本体の傾き、排水口の詰まりなど、自分で見直せる部分に原因があるケースもあります。
この記事では、洗濯機の音がうるさい原因、音の種類別の見分け方、今すぐできる静音対策、修理と買い替えの判断基準まで解説していきます。
洗濯機の音がうるさい・音が大きくなったと感じた時にまず確認すべきこと
洗濯機の音が急に大きくなったときは、すぐに故障と決めつけず、まず「いつ」「どんな音がするか」を確認しましょう。洗い/すすぎ/脱水/給水/排水のどの工程で音が出るかを分けてみると、原因をかなり絞り込めます。
| 確認ポイント | 見分ける内容 | 疑われる原因 |
|---|---|---|
| 音が出る工程 | 洗い/すすぎ/脱水/給水/排水 | 偏り/排水不良/モーター負荷 |
| 音の種類 | ガタガタ/キュルキュル/ブーン/カラカラ | 設置不良/ベルト摩耗/異物混入 |
| 本体の揺れ | 移動する/壁に当たる/床に響く | 水平不良/床の弱さ/防振不足 |
| 使用年数 | 購入から6年以上か | ベアリング/モーター/ダンパー劣化 |
たとえば、脱水の立ち上がりだけガタガタ鳴るなら、洗濯物の偏りや本体の傾きが疑われます。
一方で、洗濯槽を空にしてもガリガリ音やキュルキュル音が続くなら、異物混入や部品劣化の可能性が高まります。
焦げ臭いニオイやエラー表示を伴う場合は、使用を中止して電源プラグを抜いてください。確認するときは、無理に本体を動かしたり、運転中に手を入れたりしないでください。
異音の確認中に洗濯機が大きく揺れる場合は、転倒や水漏れを防ぐため、いったん運転を止めることが大切です。
洗濯機の音がうるさくなる4つの主な原因と対処法
洗濯機の騒音は、使い方だけでなく、設置環境や排水の状態、本体内部の劣化も関係します。身近な原因から順番に確認すれば、無駄な修理費をかけずに解決できる場合があります。
①洗濯物の入れ方や内容に問題があるケース
脱水中にガタガタ音が大きい場合、まず疑うべきなのは洗濯物の偏りです。洗濯物を詰め込みすぎると重さが一方向に寄り、回転時に洗濯槽の軸がブレます。
反対に、洗濯物が少なすぎても遠心力が一点に集中し、脱水時の振動が大きくなります。
毛布や布団、バスタオルなどの大物は水を含むと重くなり、小物を巻き込んでだんご状態になりやすいです。
洗濯槽の6割から8割程度を目安に、衣類を一枚ずつ広げて入れると偏りを抑えやすくなります。
防水性のあるレインコートやウィンドブレーカーは、水が抜けにくく異常な遠心力がかかるため、洗濯機での脱水は避けてください。
②設置場所や本体の傾きに問題があるケース
洗濯機本体がわずかに傾いているだけでも、高速回転時の揺れは大きくなります。本体に水準器がついている場合は、気泡が中央の円内に収まっているかを目視で確認しましょう。
足の高さ調整ネジが緩んでいたり、片方の足が浮いていたりすると、ガタつき音が床や壁に響きます。
床が柔らかい、洗濯パンがたわんでいる、壁とのすき間が狭い場合も、振動が増幅されやすくなります。
ドラム式の新品設置後や引越し後に強い衝撃音がする場合は、輸送用ボルトの外し忘れも確認してください。
③排水の流れが悪く振動が増幅しているケース
排水がうまく進まないと、水を含んだまま洗濯槽が回り、脱水時の音や揺れが大きくなります。
排水口や排水フィルターに糸くず、髪の毛、ホコリが詰まると、槽内の水が抜けきらないまま回転が始まります。
排水ホースが本体の下敷きになっている、折れ曲がっている、排水口より高い位置を通っている場合も注意が必要です。
ドラム式では排水フィルターの目詰まりが振動やエラーにつながりやすいため、定期的な清掃が欠かせません。
排水トラップの汚れも見落としやすく、ヘドロ状の汚れが水の流れを妨げる場合があります。
④本体の部品劣化や故障が発生しているケース
洗濯物の量や設置状態を直しても異音が続くなら、内部部品の劣化や故障を疑いましょう。
製造から6年以上たっている洗濯機では、モーターや回転軸を支えるベアリングが摩耗している場合があります。駆動ベルトが伸びたり摩耗したりすると、回転時にキュルキュルというスリップ音が出やすくなります。
洗濯槽の揺れを吸収するサスペンションや防振ダンパーが弱ると、本来なら抑えられる振動がそのまま本体に伝わります。
空運転でも金属音や焦げ臭さがある場合は、自己判断で使い続けず、修理相談に進んでください。
洗濯槽の上部には、回転時のバランスを取る「バランサー」というリング状の部品があります。内部の液体が漏れると、洗濯物の量に関係なく激しい振動が止まらないことがあります。洗濯槽を手でゆっくり回したときに、以前のようなチャプチャプ音がしない場合は、部品劣化の可能性があります。
音の種類で判別!洗濯機から聞こえる異音の正体
洗濯機の異音は、音の聞こえ方によって原因の方向性が変わります。「いつから」「どの工程で」「どんな音がするか」をメモしておくと、修理相談の際にも状況を伝えやすくなります。
ガタガタ・ゴトゴトという激しい振動音
ガタガタ・ゴトゴト音は、洗濯物の偏りや本体の水平不良で起きやすい異音です。脱水の立ち上がりで音が大きくなり、本体が左右に揺れる場合は、まず中身の偏りを直しましょう。
洗濯機が設置場所から動くほど揺れるなら、足の高さ調整や防振パッドの設置が急ぎです。
ドラム式で激しい振動音が続く場合は、サスペンションの劣化や輸送用ボルトの外し忘れも確認します。
中身を減らして水平を取り直しても音が変わらない場合は、ベアリングや軸の不具合に進んでいるかもしれません。
キーキー・キュルキュルという甲高い摩擦音
キーキー・キュルキュル音は、ベルトや軸受けなど、回転部品の摩擦で出ることが多い音です。
縦型洗濯機では、モーターの回転を伝えるVベルトの摩耗や伸びによってスリップ音が出る場合があります。モーターの軸受け部分にサビや摩耗があると、回転に合わせて甲高い音が鳴り続けます。
パルセーターの裏に砂や小さな異物が入り込み、プラスチック同士が擦れているケースもあります。
ブーン・ウィーンという低くうなるモーター音
ブーン・ウィーンという低いうなり音は、モーターや排水ポンプに負荷がかかっているサインです。
排水ホースや排水フィルターが詰まると、排水ポンプが水を出そうとして苦しむような音を出すことがあります。
古い機種では通常の動作音として聞こえる場合もありますが、以前より急に大きくなったなら注意が必要です。電装基板やコンデンサの劣化によって、電気的なうなり音が出ている場合もあります。
排水まわりを掃除しても低音が続くなら、モーター側の点検を検討しましょう。
カラカラ・コトコトという何かが当たる音
カラカラ・コトコト音は、硬貨やヘアピン、ボタンなどの異物が当たっている可能性があります。
まずは洗濯槽の中、糸くずフィルター、排水フィルター、パルセーター周辺を目視で確認してください。
パルセーターを固定するネジが緩み、底の羽根がわずかに浮いて音を出している場合もあります。
異物を放置すると、洗濯槽に傷をつけたり、排水ポンプを傷めたりする原因になります。
見える場所に異物がないのに音が続く場合は、分解が必要になることがあるため、無理に運転を続けないでください。
今すぐできる!洗濯機の騒音を小さくする効果的な対策
故障ではない騒音なら、設置の見直しや防振グッズ、排水まわりの清掃で音をかなり抑えられます。費用をかける前に、まずは自宅でできる対策から順番に試してみましょう。
防振ゴムや防音マットを設置して振動を吸収する
床に響くガタガタ音には、洗濯機の脚下に敷く防振ゴムや防音マットが有効です。防振パッドを4つの脚の下に敷くと、床へ伝わる振動を吸収し、本体のすべりも抑えられます。
厚手の防振マットは、洗濯機の土台を安定させやすく、集合住宅の階下対策にも役立ちます。
防振グッズを設置すると本体の高さが少し上がるため、洗濯パンや排水口まわりの掃除もしやすくなります。
水準器を使用して本体を完全に水平に調整する
洗濯機の水平が取れていないと、脱水時の揺れが増え、騒音や故障を招きます。本体に水準器がない場合は、スマートフォンの水平器アプリを使って天面の前後左右を確認できます。
スマートフォンの水平器アプリ(無料)
- 【App Store】水準器-すいじゅんきアプリ
- 【Google Play】水準器
足の高さ調整ネジを回し、浮いている脚がない状態に整えてください。一時的に木片やタイルを挟むと不安定になることがあるため、できるだけ専用のかさ上げ台や防振台を使いましょう。
激しい脱水を繰り返すとネジが緩む場合があるため、半年に1回ほど水平を見直すと安心です。
ホースの接触を解消し防音材で囲う
給水ホースや排水ホースが壁や本体に当たっているだけでも、カタカタ音は大きく響きます。
ホースが洗濯機や壁に触れている場合は、結束バンドやホースクリップで位置を整え、接触を減らしましょう。ホース自体が細かく震えているなら、発泡素材のカバーや柔らかい緩衝材を巻くと接触音を抑えやすくなります。
洗面所の壁が近く、音が反響しやすい場合は、洗濯機と壁の間に吸音材を置く対策もあります。
ウォーターハンマー現象とは、給水の開始/停止時に配管内の圧力が急に変化し、コンッ、ドンッという音が出る現象です。洗濯機本体の故障音ではなく、壁の中の配管から聞こえるケースがあります。放置すると給水弁に負担がかかる場合があるため、水撃低減器の設置や水道業者への相談を検討してください。
プロの洗濯機クリーニングで内部の詰まりを解消する
排水時の異音やモーターのうなりが気になる場合、内部の汚れや詰まりが負荷になっていることがあります。
洗濯槽の裏側にホコリや糸くずが塊で溜まると、回転バランスを崩し、振動音が増える場合があります。
排水経路やホース内のヘドロ汚れを分解洗浄で取り除くと、排水時の音が落ち着くケースもあります。
柔軟剤を多く使う家庭では、パルセーター裏に油分を含んだカスが固まり、回転開始時にギギッと鳴ることがあります。
故障かな?修理と買い替えを判断するための基準
静音対策をしても改善しない場合は、修理か買い替えの判断が必要です。使用年数、保証期間、修理費用、異音の危険度を並べて確認すると、判断しやすくなります。
| 状況 | 判断の目安 | 対応 |
|---|---|---|
| 購入から1年以内 | 初期不良/保証対象の可能性 | 販売店やメーカーへ相談 |
| 長期保証期間内 | 修理費を抑えられる可能性 | 保証内容を確認 |
| 購入から6年以上 | 部品劣化が増える時期 | 修理費と買い替え費を比較 |
| 焦げ臭い/エラーが続く | 発火や故障拡大のリスク | 使用中止して点検 |
| 修理費が数万円 | 高額部品の交換が必要 | 省エネ機種への買い替えも検討 |
購入から6年を超えていて、モーターやベアリング交換が必要な場合は、修理より買い替えのほうが現実的なケースがあります。
メーカーの修理部品は、製造終了から一定期間を過ぎると手配できなくなることがあります。
とくにベアリングやモーター、基板の修理は費用が高くなりやすく、古い洗濯機では再故障の不安も残ります。
静音性を重視するなら、インバーター搭載モデルを選ぶと、回転数を細かく制御できるため運転音を抑えやすくなります。
焦げ臭いニオイ、異常な金属音、エラー表示の連発がある場合は、そのまま使い続けないでください。
洗濯機の音に関するよくある質問【Q&A】
Q:夜間に洗濯機を回しても大丈夫な音の目安は?
夜間の洗濯は、音の大きさだけでなく、床や壁を伝わる振動への配慮が必要です。
静かだと感じやすい目安は45デシベル以下ですが、夜間は周囲が静かなぶん、同じ音でも響きやすくなります。
集合住宅では、脱水音が階下や隣室に伝わることもあるため、夜21時以降の使用は避けたほうが無難です。
Q:ドラム式は縦型よりもうるさいって本当ですか?
ドラム式は本体が重く、回転方向の関係で床へ重低音の振動が伝わりやすい傾向があります。
ただし、最新のインバーター搭載モデルは静音性が高く、正しく設置されていれば大きなストレスになりにくいです。
ドラム式で音が大きい場合は、本体の水平、輸送用ボルト、排水フィルター、設置床の強度を優先して確認しましょう。
縦型よりも水平出しの影響が出やすいため、数ミリ単位の調整で音が変わることもあります。
Q:古い洗濯機の音が急に大きくなったのですが危険ですか?
古い洗濯機の音が急に大きくなった場合は、異物混入か部品破損の可能性があります。
徐々に音が大きくなったなら摩耗のサイン、ある日突然大きくなったなら硬貨やヘアピン、ベルト切れ、軸の不具合も疑います。
焦げ臭いニオイや爆発音のような音、エラー表示を伴う場合は、使用を中止してください。
無理に使い続けると、発火や水漏れ、洗濯槽の破損につながるおそれがあります。
Q:洗濯機の音を自分で直せる範囲はどこまでですか?
洗濯物の入れ直し、水平調整、防振マット設置、排水フィルター清掃までは自分で対応しやすい範囲です。
一方で、ベアリング、モーター、ベルト、サスペンション、基板などの内部部品は、分解や専門知識が必要です。
見える範囲の異物を取り除いても音が続く場合や、空運転でも異音が出る場合は、自己修理に踏み込まないほうが安全です。
保証期間内なら、分解前にメーカーや販売店へ相談してくださいね。
まとめ~洗濯機の音がうるさい原因を見極めよう~
洗濯機の音がうるさいときは、まず音の種類と発生する工程を確認しましょう。脱水中のガタガタ音は、洗濯物の偏りや本体の水平不良で起きているケースが多く、自分で改善できる可能性があります。
防振ゴムの設置、足の高さ調整、排水フィルターの清掃、ホースの接触解消などは、すぐに試しやすい静音対策です。
一方で、キュルキュル音やガリガリ音、焦げ臭さ、エラー表示が続く場合は、内部部品の劣化や故障を疑います。
購入から6年以上たっている洗濯機で高額修理が必要になりそうなら、買い替えも含めて比較しましょう。
