害虫駆除

シロアリ駆除を自分で!失敗しない予防対策と薬剤・手順ガイド

「シロアリ駆除を自分でやれば、費用をかなり抑えられる?」
「羽アリを見つけたけど、今すぐ業者を呼ぶべきなの!?」

家の中や庭で羽アリを見かけると、「シロアリかもしれない…」と一気に不安になりますよね。

シロアリは床下や柱の内側など、普段見えない場所で木材を食べるため、気づいたときには土台や床組みまで傷んでいるケースもあります。

一方で、被害が軽い段階の予防や部分的な対策なら、自分で薬剤を使って対応できる場面もあります。

この記事では、シロアリ駆除を自分で進める前に知っておきたい基礎知識、薬剤の選び方、床下点検、DIYの限界ラインまで解説していきます。

目次

自分でできるシロアリ駆除と予防の基礎知識

シロアリ対策は、薬剤を買ってすぐ撒けば終わりではありません。まずは種類や発生しやすい場所、家に出るサインを見て、DIYで対応できる範囲かどうかを落ち着いて見極めましょう。

シロアリ対策前に確認したいこと
  1. 主なシロアリの種類
  2. シロアリ被害の5つの発見サイン

主なシロアリの種類

まず日本で特に注意すべきシロアリは、「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類です。

シロアリの種類
種類 羽アリの時期 主な発生場所 DIY判断の目安
ヤマトシロアリ 4月~6月の昼間 床下/浴室/玄関 軽度の予防なら検討可
イエシロアリ 6月~7月の夕方~夜 沿岸部/建物全体 早めにプロへ相談
アメリカカンザイシロアリ 地域や環境で差がある 乾いた木材/家具/柱 個人駆除はかなり難しい

日本の家屋被害で多いのはヤマトシロアリで、1階の床下、風呂場、玄関まわりなど湿気のある木材をゆっくり食べていきます。4月から6月の昼間に黒っぽい羽アリを見かけた場合は、ヤマトシロアリの可能性があります。

一方、イエシロアリは千葉県以西の沿岸部に多く、6月から7月の夕方以降に赤褐色の羽アリが街灯へ集まりやすいです。100万匹規模の巣を作ることもあり、家全体へ一気に被害が広がるおそれがあります。

さらに近年は、乾いた木材に入り込むアメリカカンザイシロアリにも注意したいところです。この種類は床下の湿った木だけでなく、家具や柱などの乾いた木材にも発生しやすく、被害箇所が散らばりやすいため、住人だけで巣の位置をつかむのが難しいんです。

家が悲鳴を上げている?シロアリ被害の5つの発見サイン

次の5つのサインが見受けられる場合、シロアリが家の中・床下に入り込んでいるかもしれません。

サイン 見つけやすい場所 チェックのポイント
蟻道(ぎどう) 基礎/床下/束石まわり 土でできた細いトンネルがあれば、シロアリの通り道になっている疑いがあります。
羽アリ 室内/窓際/玄関まわり 羽アリや羽の抜け殻がまとまってあれば、近くに巣があるかもしれません。
空洞音/木のやわらかさ 柱/敷居/木枠 叩くと軽い音がする、触るとフワッとする場合は、内部の木材が食われていることがあります。
床の沈み/きしみ 廊下/洗面所/キッチンまわり 歩くとミシミシ鳴る、プカプカ沈むなら、床下の木材が弱っている可能性があります。
建て付けの悪化 扉/窓 急に閉まりにくくなったときは、土台や柱のゆがみも疑ってみてください。

気になる場所があれば写真を撮って記録しておくと、あとで被害の広がりを見比べやすくなります。

まっちる編集部
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これらサインを放置すると、被害が見えないまま広がるおそれがあります。
段ボールトラップで事前調査する方法

庭や基礎まわりの地面に湿らせた段ボールを数週間置くと、シロアリが集まる場所を確認しやすくなります。ただし見つけた段ボールを放置するとエサ場になるため、確認後はすぐ処分してくださいね。

シロアリ駆除・対策を自分で行う3つの主要工法

自分でできるシロアリ対策は、大きく分けると「バリア工法」「ベイト工法」「くん煙剤・スプレー」の3つです。

まっちる編集部
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被害の広さや床下に入れるかどうかで向き不向きが変わるため、無理にひとつへ決めず、状態に合わせて選びましょう。

即効性重視!床下にバリアを張るバリア工法の手順

バリア工法は、床下の木材や土壌に薬剤を散布して、シロアリが入りにくい帯を作る処理です。木材へ薬剤を吹き付ける「木部処理」と、基礎まわりの地面へ撒く「土壌処理」を組み合わせて進めます。

バリア工法

薬剤の効き目はおおむね5年を目安に考えるため、予防まで見据えたい人にも向いています。ただし、床下をはう姿勢で作業するため、想像以上に体力を使います。

なお玄関や浴室など床下から届かない場所は穴あけ注入が絡むこともあり、ここまでくるとDIYの範疇では無理をしないほうが安全です。

初心者でも扱いやすい!置くだけで巣を狙うベイト工法

ベイト工法は、毒餌を家の周囲へ設置し、シロアリに巣まで持ち帰らせる対策です。床下へ入らずに庭や基礎まわりへ設置できるため、体力に自信がない人でも始めやすいです。

ベイト工法

薬剤を室内へ撒かないので、小さな子どもやペットがいる家庭でも検討しやすいでしょう。

ただし、効果を感じるまで数ヶ月から1年ほどかかる場合があり、置いたら終わりではありません。

まっちる編集部
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ベイト工法で失敗しないためには”置いたあとの確認”が大切です。設置場所や数が足りているか、エサが減っているかを定期的に見ておきましょう。

手軽に予防!くん煙剤やスプレーを使うコツ

くん煙剤やスプレーは、見える範囲の応急処置や予防の補助として使うものです。床下用のくん煙剤は空間に薬剤を広げられますが、木材の奥や地中の巣までは届きません。

市販スプレーも、目の前にいる羽アリやシロアリへ使う程度にとどめましょう。

大量に撒くと、シロアリが別の場所へ逃げて被害箇所が見えにくくなることもあります。

熱湯をかけて処理すると木材を湿らせるため、後からシロアリが好む状態を作るおそれがあります。

失敗しないために!DIYに必要な薬剤と道具の選び方

シロアリ駆除を自分で進めるなら、薬剤だけでなく身を守る装備もそろえましょう。床下は暗くて狭いうえにホコリやカビも多いため、普段の掃除感覚で入ると危険です。

市販薬剤の成分チェック!安全で効果的な製品の見極め方

市販薬剤は、木材用、土壌用、ベイト剤の用途を間違えずに選びましょう。木材へ塗る薬剤を地面へ撒いたり、土壌用を室内の木部へ使ったりすると、思うように効かないだけでなく扱いも危なくなります。

ピレスロイド系は速く効きやすく、ネオニコチノイド系は低臭性でシロアリが気づきにくい非忌避性を持つ薬剤もあります。

フェニルピラゾール系は遅れて効き、仲間へ広がる性質を狙う処理に使われます

安いからといって農薬を住宅へ転用するのは避け、必ず「シロアリ専用」の住宅用薬剤を選んでください。

身を守るために必須!道具の準備リスト

床下作業では、下記の5点を揃えておきましょう。

防護服 薬剤/ホコリ/カビから体を守る
防塵・防毒マスク 薬剤の吸い込みを防ぐ
ゴーグル 目への飛散を防ぐ
ヘッドライト 床下で両手を空けて作業する
養生シート 室内や点検口まわりの汚れを防ぐ

床下はホコリやカビが舞いやすく、薬剤も扱うため、使い捨てのカバーオールで肌を覆ってください。

防塵・防毒マスクとゴーグルを付け、首元や手首のすき間もできるだけふさぎます。

4Lほどの手押し噴霧器では家全体の処理には足りないため、広範囲なら動力噴霧器のレンタルも検討しましょう。

まっちる編集部
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作業は必ず2人でおこない、1人は床上で声かけや機材確認を担当すると、万が一のときに対応しやすくなります。

実践!自分でシロアリを駆除・予防する3ステップ

実際に進めるときは、点検、記録、薬剤散布、施工後の確認までをひとまとまりで考えましょう。

まっちる編集部
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また、勢いで床下へ入るより、先に見る場所と撤退ラインを決めておくと安全です。

STEP①床下点検口の確保と内部の調査

床下点検では、基礎、土台、配管まわり、水回りの下を中心に蟻道や木材の傷みを確認します。床下収納庫や点検口を開けたら、まずライトで奥まで照らし、土のトンネルがないかを見てください。

浴室、キッチン、洗面所の下は湿気がこもりやすいため、木材の穴、空洞音、カビ臭さも確認します。

床高が30cmから40cmほどあれば入れる場合もありますが、狭くて身動きが取れないなら無理をしてはいけません。

蟻道や湿気の強い場所はスマホで撮影し、メモに残してから薬剤処理の範囲を決めましょう。

STEP②薬剤散布

薬剤散布は、床下の奥から点検口へ戻る向きで進め、処理済みの場所を踏み荒らさないようにします。

木部処理では、土台、大引き、束柱の表面が薬剤でしっかり濡れるまで、ムラなく吹き付けます。土壌処理では、地面全体へ帯状・面状に撒き、基礎の立ち上がりや配管まわりも見落とさないようにしてください。

目安量は土壌用が1平方メートルあたり3L、木部用が1平方メートルあたり0.3Lです。

規定量を大きく減らすと、薬剤の効き目が途中で切れやすくなります。

STEP③施工後のメンテナンスと再発防止の環境改善

シロアリ対策は施工後の管理まで含めて考えると、再発に気づきやすくなります。薬剤を撒いたあとは、数日は換気をおこない、点検口まわりのニオイ漏れが気になる場合は養生テープで一時的にふさぎます。

3ヶ月から半年に一度は床下をのぞき、蟻道や羽アリが出ていないかを確認しましょう。

家の周りに段ボール、古い木材、枕木を地面へ直置きしているなら、早めに片付けてください。

床下換気口の前に物置や荷物を置かず、雨漏りや水漏れを見つけたら先に直しておくと、シロアリが寄りつきにくくなります。

スマホで食害音を確認する考え方

シロアリが木材を食べると、わずかな振動音が出る場合があります。市販の聴診器やスマートフォンの高感度マイク、波形解析アプリを使うと、壁を壊さず活動範囲を探る手がかりになります。ただし音だけで断定はできないため、蟻道や羽アリなどの目視確認とセットで見てください。

自分でやるvsプロに頼む!費用とリスクの徹底比較

DIYは費用を抑えやすい一方で、見落としがあると被害が残り、あとから修繕費が大きくなることがあります。

床下へ安全に入れるか、被害がどこまで広がっているか、薬剤をムラなく扱えるかを見ながら、自分で対応する範囲を決めましょう。

DIYならいくら?薬剤と機材の初期費用とランニングコスト

30坪ほどの一軒家を自分でバリア処理する場合、薬剤と基本道具で2万円~4万円ほどに収まるケースがあります。

プロへ依頼すると10万円~30万円ほどかかることもあるため、自分で進めるならコストをかなり抑えられます。

ただし動力噴霧器を借りたり、高性能な薬剤をそろえたりすれば、5万円~10万円近くかかる場合もあります。

前述のベイト工法なら数千円から始められますが、エサの確認や交換を続ける手間は残ります。

まっちる編集部
まっちる編集部
床下での姿勢、暑さ、筋肉痛、ケガの危険まで含めて考えると、安さだけでは決めにくい作業ですね。

プロへ相談したほうがいいシロアリ被害の状態

下記3点に該当するのであれば、迷わずプロへの相談を検討しましょう。

  1. 木材がスカスカになっている
  2. 家全体で羽アリが出る
  3. 床下から届かない場所に被害がある

イエシロアリが疑われる場合も、自分だけで追いかけるのはかなり難しくなります。巣が大きく、床下だけでなく壁の中や天井裏まで被害が広がることもあるため、見えている場所だけ処理しても取り残しが出やすいです。

玄関タイルの下や在来浴室の壁内部などは、床下から薬剤を撒くだけでは届きません。こうした場所は穴を開ける位置、薬剤の量、注入後の処理を間違えると、建物を傷めたり、被害を奥へ押し込んだりするおそれがあります。

一度自分で駆除したあとに再び羽アリが出た場合も、巣を取り逃がしている可能性があります。

10年以上シロアリ対策をしていない家や、構造材の傷みが見える家は、早めに専門業者へ見てもらってください。

シロアリ駆除・対策に関するよくある質問【Q&A】

Q&A/よくある質問

Q:市販のスプレーだけで完全に駆除できますか?

市販スプレーだけで完全駆除を狙うのは難しいです。目の前にいるシロアリや羽アリは処理できても、木材の奥や地中の巣までは薬剤が届きません。

むやみに吹き付けると、シロアリが別の場所へ逃げて被害箇所がわかりにくくなることもあります。

スプレーは応急処置として使い、床下点検やベイト剤、必要に応じた業者相談までセットで考えてください。

Q:ベランダや庭に羽アリがいても家の中は大丈夫?

庭やベランダに羽アリがいる場合でも、家の中が必ず被害を受けているとは限りません。ただし、近くに成熟した巣があるサインではあります。

庭の切り株、古い木材、枕木、湿った段ボールがあると、シロアリが集まりやすくなります。

まっちる編集部
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家の基礎まわりを一周し、蟻道や羽の抜け殻がないか確認しておきましょう。

Q:賃貸物件でも自分でシロアリ対策をしてもいい?

賃貸物件では、勝手に薬剤を撒く前に管理会社や大家さんへ連絡してください。

シロアリは建物の構造に関わる問題で、入居者だけで判断すると退去時のトラブルにつながることがあります。

薬剤のニオイや床下への穴あけが問題になるケースもあります。

羽アリや蟻道の写真を撮り、発見日時と場所を伝えるほうが対応してもらいやすいです。

Q:シロアリ対策に有効な「嫌がる植物」はありますか?

ペパーミントやラベンダーなど香りの強い植物は、シロアリを遠ざける補助として語られることがあります。

ただし、すでに発生しているシロアリを追い出せるほどの力はありません。

庭の雰囲気づくりや軽い予防として取り入れるのはありですが、薬剤処理や床下点検の代わりにはなりません。

まっちる編集部
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本格的な対策をするのであれば、木材や土壌へ届く処理を優先しましょう!

Q:駆除後の薬剤のニオイが気になるときの対処法は?

最近の薬剤は低臭タイプも多いですが、施工直後は床下からニオイが上がることがあります。

床下点検口のすき間を養生テープでふさぎ、換気扇や扇風機で数日間空気を動かしてください。

体調に違和感があるときは、無理に室内へとどまらず、薬剤の使用説明書も確認します。

ニオイが長く残る場合は、使用量や散布場所に問題がないか専門業者へ相談したほうが安心です。

まとめ~シロアリ駆除を自分で進めるなら早期発見と無理しない判断を~

シロアリ駆除を自分で進めるなら、薬剤を選ぶ前に、まず蟻道、羽アリ、空洞音、床の沈みなどのサインを確認しましょう。

被害が軽い予防段階であれば、バリア工法やベイト工法を使い分けることで、業者へ依頼するより費用を抑えられる場合があります。

ただし床下作業は防護服やマスク、噴霧器の準備が必要で、2人作業を前提にしたいほど体力を使います。

家の周りの段ボールや古い木材を片付ける、床下換気口をふさがない、水漏れを放置しないなど、日頃の管理もシロアリ予防には大切です。

イエシロアリが疑われる場合や、木材の空洞化、玄関・浴室内部の被害がある場合は、自分で粘らず専門業者へ相談してくださいね。