「レンジフードを掃除したいけど、フィルターやファンの外し方がわからない⋯」
「油で固まっている部品を無理に外して壊したらどうしよう」
レンジフード掃除は、フィルターを外すだけなら簡単そうに見えても、実際にやってみると油汚れで部品が動かなかったり、シロッコファンのネジの回し方で迷ったりしやすい作業です。
高い位置で上を向きながら作業するため、踏み台の不安定さや感電、部品の落下にも気をつけなければなりません。
ただレンジフードの構造を先に押さえ、ブーツ型・スリム型ごとの外し方を知っておけば、自分でも落ち着いて掃除を進めやすくなります。
この記事では、レンジフード掃除の外し方を、事前準備、タイプ別の分解手順、油で外れないときの対応、掃除後の予防策までまとめて解説していきます。
レンジフード・換気扇を外す前の事前準備と安全確認
とくに油汚れが強いレンジフードは、部品が滑ったり、垂れた油で足元が汚れたりしやすいため、掃除そのものより準備に時間をかけるくらいでちょうどいいです。
準備①安全に作業するための服装と踏み台を準備する
レンジフードの掃除では、椅子ではなく安定した踏み台や脚立を使い、厚手の手袋を着けてから作業を始めるのが基本です。
ファンの羽根やフィルターの端は思ったより鋭く、油で滑った手をぶつけると切り傷になることがあります。
汚れてもよい服やエプロンを着て、髪が長い方は後ろでまとめておきましょう。
上を向く作業では油や洗剤が目に入りやすいため、保護メガネやマスクもあると安心して手を動かせます。
準備②作業前に電源を切って誤作動を防ぐ
作業前はレンジフードのスイッチを切るだけで済ませず、電源プラグを抜くかブレーカーを落として通電を止めておきましょう。
掃除中に誤ってファンが回ると、指を巻き込まれるおそれがあるため、油汚れを落とす前に電源まわりの確認を済ませておくことが大切です。
電源プラグは本体の内側上部や幕板の中に隠れていることが多いですが、見当たらない場合はキッチンまわりのブレーカーを確認してください。
ブレーカーを操作する場合は、冷蔵庫など別の家電の電源まで落ちないかも見ておくと安心です。
準備③キッチンを汚さないための徹底した養生
コンロまわり、床、シンク、部品を置く場所まで先に養生しておくと、掃除後の片付けがかなりラクになります。
古いレンジフードからは、黒っぽい油汚れが急に垂れてくることがあります。
新聞紙、ブルーシート、レジャーシートなどを広めに敷き、ズレやすい部分は養生テープで軽く留めてください。
【タイプ別】レンジフード・換気扇の具体的な外し方手順
レンジフードは見た目によって外し方が変わります。昔からあるブーツ型はフィルターの奥にファンがあり、最近多いスリム型は整流板を外してから内部へ進むつくりです。
| タイプ | 見た目 | 最初に外す部品 | 注意点 |
|---|---|---|---|
ブーツ型(深型)![]() |
手前に大きなフードが張り出している | 金属フィルター | ファン中央のツマミの回転方向を確認する |
スリム型(薄型)![]() |
平らで整流板が付いている | 整流板 | 落下しないよう両手で支えて外す |
プロペラファン型![]() |
壁面にプロペラが見える | プロペラ中央のツマミ | 枠ごと外すタイプか確認する |
ブーツ型(深型)レンジフードの分解ステップ
ブーツ型の場合は、まず金属フィルターを上へ少しずらして手前に引き、奥のシロッコファンへ進む順番で外します。
フィルターを外すと、中央にツマミや固定ネジが見えてきます。
多くの機種では時計回り(右方向)に回すとゆるみますが、機種によって違うため刻印や説明書も確認してください。
スリム型(整流板付)レンジフードの分解ステップ
スリム型は、まず整流板の左右にあるストッパーやレバーを押し、板を支えながら下げて外します。
整流板をフックに掛けたまま作業すると、途中で落ちて調理器具を傷つけることがあります。
完全に外したら、フィルターをツマミごとスライドさせるか、留め具を外して取り出します。
奥にベルマウスがある場合は蝶ネジをゆるめ、シロッコファンの固定がワンタッチ式かネジ止め式かを見てから外してください。
プロペラファン型のレンジフードの分解ステップ
プロペラファン型は、作業前に電源プラグを抜くかブレーカーを落とし、厚手の手袋を着けてから外します。
まず前面カバーを外し、プロペラを片手で押さえながら、中心のツマミ(スピンナー)を「ゆるむ」方向へ回してください。
一般的には右回し(時計回り)でゆるむタイプが多いため、通常のネジと同じ感覚で左へ回し続けないよう注意しましょう。
ツマミが外れたら、プロペラを回転軸から手前へゆっくり引き抜きます。
油汚れで動かないときは、中心部分にドライヤーの温風を数分当て、固まった油をやわらかくしてから再度回してみてください。
外れない!レンジフードの部品が油で固着した時の対処法
長く掃除していないレンジフードでは、油が冷えて固まり、ネジやファンがびくともしないことがあります。
対処法①ドライヤーで油汚れを温めて緩める方法
油で固着した部品は、ドライヤーの温風を3分ほど当ててから動かすと外れやすくなります。
狙う場所は、シロッコファン中央のスピンナーや、ワンタッチ式ファンのボタン付近です。
一度で動かない場合ならばもう数分温めて、油がやわらかくなるのを待ちましょう。
対処法②サビで回らないネジに潤滑スプレーを使う方法
ネジのサビで動かないときは、潤滑スプレーを少量だけ吹き付け、30分〜1時間ほど置いてから回します。
使う場所はネジ部分に絞り、モーターや電装部分へかからないよう注意してください。
ワンタッチ式のファンは、潤滑スプレーが使えない機種もあります。
換気扇フィルター・ファン掃除のコツ
部品を外せたら、いよいよ洗浄です。油汚れは強い洗剤を使えば早く落ちるように見えますが、素材に合わない洗剤を使うと黒ずみや塗装剥がれの原因になります。
コツ①重曹や中性洗剤を使った「つけ置き洗い」の手順
フィルターやファンは、40℃〜50℃くらいのぬるま湯に重曹や中性洗剤を溶かし、1時間ほどつけ置きしてから洗います。重曹を使う場合は、ぬるま湯1Lに大さじ1〜3杯を目安にしてください。
油が厚く積もっているときは、先に使い古したプラスチックのカードなどで軽く削っておくと、スポンジがすぐギトギトになりません。
汚れが浮いたら、フィルターの目に沿ってブラシを当て、最後に水でよくすすぎます。
乾ききる前に戻すとサビやニオイの原因になるため、しっかり乾かしてから取り付けましょう。
コツ②アルミ素材の黒ずみを防ぐ洗剤の選び方
アルミ製のフィルターやファンには、重曹やアルカリ性洗剤を長時間使わず、中性洗剤を選ぶのが安全です。
アルミはアルカリに弱く、つけ置きが長いと黒ずみや塗装剥がれが出ることがあります。
掃除前に洗剤ボトルの裏面を見て、「液性」が中性かどうかを確認してください。
コツ③本体内部や整流板の拭き上げテクニック
レンジフード本体や整流板は、洗剤を含ませた布で拭いたあと、水拭きと乾拭きで仕上げます。
油の塊がある場所には、重曹と水を3対1で混ぜたペーストを塗り、ラップで覆って30分ほど置くと落としやすくなります。
角や溝は、古いシートを折って角を作ると、指が入りにくい部分まで拭きやすいです。
ただし、モーター付近に水分を入れるのは避けてくださいね。
レンジフード掃除の推奨頻度と汚れを溜めない予防策
レンジフードは、汚れを溜めてから分解するほど大変になります。
一度きれいにしたあとは、フィルター交換や軽い拭き掃除をこまめに入れるだけでも、次の掃除がかなりラクです。
POINT①換気効率を維持するための掃除頻度の目安
レンジフード掃除は「3ヶ月に1回」を目安にし、揚げ物が多い家庭では1ヶ月に1回フィルターを確認しましょう。
ファンまで外す分解掃除は、半年に1回〜年1回ほどが目安です。
フィルターの目詰まりが見える、吸い込みが弱い、油が垂れてくるといった状態なら、予定より早めに掃除したほうがよいです。
夏場は油がやわらかくなりやすく、冬より作業が進みやすいこともあります。
油汚れを放置すると、換気効率の低下だけでなく火災リスクにも関わります。
POINT②使い捨てフィルターやラップによる汚れ防止
レンジフードの油汚れを溜めたくないなら、不織布フィルターを金属フィルターの上に貼っておくと掃除がラクになります。
内部へ入り込む油を減らせて、ファンや本体まわりのベタつきも軽くなります。ただし汚れたまま使い続けると吸い込みが悪くなるため、1ヶ月に1回を目安に交換してください。
整流板の裏側にラップを貼る方法もありますが、その場合は吸気口をふさいだり、熱がこもる貼り方になったりしないよう注意が必要です。
レンジフード掃除は自分でやる?プロに任せる?
レンジフードの掃除はすべて自分でやろうとせず、フィルターや整流板までにするのか、ファンや内部洗浄まで進めるのかを先に決めておくと作業しやすいです。
フィルターや整流板の掃除なら自分でも進めやすい一方、油がガム状に固まったファンや内部の汚れは、無理をすると故障やケガにつながります。
油で固まったファンや異音がある場合はプロに任せる
分解掃除を数年間していないレンジフードで、ファンが動かない、ネジが回らない、異音がする場合は、無理に外さずプロへ相談してください。
力を入れて外そうとすると、ネジが折れたり、ワンタッチ式の部品を破損したりして、掃除だけでは済まなくなることがあります。
油がガムのように固まっている場合、家庭用洗剤やスポンジだけでは奥の汚れまで落としきれません。
レンジフードクリーニングの料金相場と優良業者の選び方
レンジフードクリーニングの料金は、7,500円〜20,000円ほどが目安で、作業時間は2〜3時間ほど見ておくと安心です。
| タイプ | 料金相場 | 作業時間の目安 |
|---|---|---|
| レンジフードタイプ (シロッコファン) ![]() |
10,000円~20,000円程度 | 2時間~3時間程度 |
| プロペラタイプ (壁掛け換気扇) ![]() |
7,500円~13,000円程度 | 90分~120分程度 |
料金だけで選ぶと、分解範囲が狭かったり、追加費用がかかったりすることがあります。
公式サイトに料金、作業範囲、対応できない機種、追加料金の条件が書かれているか確認しましょう。
レンジフードの掃除・外し方に関するよくある質問【Q&A】
最後に、レンジフード掃除や換気扇フィルターの外し方でよくある疑問をまとめます。
Q:フィルターの刻印番号がわからないときはどうすればいいですか?
レンジフード本体の内側や側面に、型番シールが貼られていることがあります。まずはその型番を確認し、メーカーサイトや取扱説明書で対応するフィルターを調べてください。
型番が見つからない場合は、フィルター本体の縦・横・厚みを測り、現物サイズで照合します。
Q:スチームアイロンの蒸気で油汚れは落ちますか?
蒸気の熱で油がやわらかくなることはあります。ただし水分が多く出るため、レンジフード内部の電装部分やモーター付近に入り込むと故障につながるおそれがあります。
油で固着したネジやファンを温めたい場合は、まずドライヤーを使うほうが扱いやすいです。
水分を使う掃除は、外した部品だけにとどめておくと安心です。
Q:ノンフィルタータイプのレンジフードはどう掃除しますか?
ノンフィルタータイプは、金属フィルターがないぶん、整流板やオイルトレイに油が集まる設計が多いです。普段は整流板やオイルトレイを外し、中性洗剤で洗いましょう。
ただし、内部の回転ディスクやファンまわりに汚れが溜まることもあるため、年1回ほどは内部の状態も見てください。
Q:10年以上前のレンジフードは掃除で吸い込みが戻りますか?
フィルターやファンの油汚れが原因なら、掃除で吸い込みが改善することがあります。
一方で、10年以上使っているレンジフードでは、モーターの劣化やダクト内の汚れが関係している場合もあります。
掃除しても異音が残る、吸い込みが弱い、ファンの回転が不安定な場合は、修理や交換も視野に入れてください。
無理に分解を続けるより、業者に状態を見てもらうほうが早いケースもあります。
Q:シンクに油を流さずに掃除するコツはありますか?
部品をつけ置きするときは、シンクへ直接お湯を張らず、大きめのゴミ袋や洗い桶を使うと油汚れが広がりにくいです。
厚く固まった油は、洗う前にプラスチックカードで削り、キッチンペーパーで拭き取ってから洗います。
つけ置き後の汚れた水は、自治体のルールに沿って処理してください。
排水口ネットも付けておくと、油の塊や細かなゴミを受け止めやすくなります。
まとめ~レンジフードの外し方を押さえて無理なく掃除しよう!~
レンジフードの掃除は、部品を引っ張る前に、足場、手袋、電源、養生を整えるところから始めると安全に進めやすくなります。
ブーツ型はフィルターからシロッコファンへ、スリム型は整流板から内部へ進むなど、タイプごとの外し方を先に確認しておきましょう。
油で固着した部品は、ドライヤーで温めたり、ネジ部分だけ潤滑スプレーを使ったりして、力任せに外さないことが大切です。
自分で外せないほど油汚れがひどい場合や、ファンが動かない場合は、無理をせずプロへ相談して、レンジフードを安全にきれいな状態へ戻してくださいね。




